人間関係の喜び

幸せの基盤は喜ばしい人間関係にあることを

温かく優しい心を育てる

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読売新聞の人生案内ですけど、
「育てた孫に彼女・・・寂しい」
という標題のがありました。

相談者は80代女性で、
孫のことだそうですが、その人は、
孫が生後10か月から育てたそうです。

それで、こんなふうに書いてあったのが、
私は、気になりました。
「祖母に育てられたから
 劣っていると言われないよう、
 言葉遣いや礼儀など厳しく教え、
 本気で接しました。」

あの、それ、彼女が「本気で」育てた、
その「本気さ」っていうのは、
ごめんなさいね、こんなことを言って、
でも、その「本気」っていうのは、
孫に対する愛情が「本気」なんじゃなく、
相談者の彼女自身が、
世間とか他の人から、
「良い評価を得たい」、また、
孫を立派に育てたと「見られたい」、
孫の為によくやったとほめられたい
 ・ ・ ・ というのが本心でしょうね。

だから、その育児は、祖母として、
どんなに一生懸命だったとしてもですね、
「孫のため」にはなってないと思います。

それで、この続きは、
また次回に書きたいと思いますけど、
子育てというものは、養育者がですね、
子どもといっしょが「楽しい」状態で、
子どもの思いや願い、自主性を尊重し、
たとえ赤ちゃんや幼児であっても、
一個の独立した人格として大切に接し、
年齢の差が大きくてもそれとは無関係に、
「人と人との交流」という考えを基本に、
いっしょに、共に、喜ばしく、
日々を過ごすようにすることが、私は、
一番良い子育てだと思うんです。

そして、養育している子どもを、
「他の子と比較する」ことを行わず、
もちろん、よその子より優れているか、
劣っているかという視点で見ることなく、
表面的な言葉遣いや礼儀なんかではなく、
優しく、温かい心が持てることを重視し、
子どもが毎日を、
「安心して」送れるように配慮するなら、
とてもすばらしい子育てだと思います。

あの、優しい心が持てる、
温かい心が持てるっていうことは、
子どもだろうが大人だろうが、
人としてとても大切な心の持ち方だし、
そんな気持ちで人と交流することの中に、
幸せがあると考える私です。