「不滅の恋人」より

韓国テレビドラマ「不滅の恋人」で、
ヒーローの稳城大君が、
結婚するはずの恋人、成慈賢に対して、
流刑地の喬桐島から、
手紙を送ります。
文面は次のようです。
「娘家在漢陽
 我家住江華
 相思不相見
 腸断梧桐雨」

見ていて「あれ?」と思いましたのは、
喬桐島に島流しになってるわけですから、
「我家住」の後は、
「喬桐」としたらどうかってことなんです。

でも、喬桐島は江華郡にありますから、
間違いではないわけで、
そうですねえ、やっぱり、
「喬桐」と言った場合、
「江華」と言うよりも、
惨めな印象なんでしょうねえ・・・

まあ、気持ちはわかります。

本歌と写し

根室近海で採れたズワイガニを、
浜茹でにしたのが、
冷凍ではなく、
「冷蔵状態」で届きましたから、
いただきましたけど、
冷凍でないのを食べられるのは、
ありがたいですね、うれしいです。

それで、
工芸品の「写し」のことですが、
確かに、
本歌とは「違い」がありますけど、
本歌が使えない状況で、
「写し」を使うことって、
いいと思う私です。

冷蔵と冷凍の違いから、
ものすごく話が飛躍して、
本歌と写しの話になっちゃいましたけど、
「写し」は「写し」で、
楽しいものだと思います。

意図的にゆがめる

昨日の続きですけど、
その焼き物職人の方が、
次のように言ってました。
「失敗作を欲しがるお客さんが、
 なぜか、何人もいて、
 理由を聞いたら、
 形がおもしろいから、
 庭の飾りにいいって言われたんだ。」

ああ、そういうことって、
焼き物の世界には、あるんですよね。

それで、失敗せずに、
端正な形に作ることができるのに、
「わざと」ですね、
「意図的に」形をゆがめるってことも、
焼き物の世界では、
行われたりするんですよね。

問題は、そういう作品が、
ほんとに「いいかどうか」ってことで、
続きは次回にしますけど、
以下に、「わざと形をゆがめた」器を例としてあげてみます。f:id:jky:20190519125908j:plain

器の下の部分に、
凹みと突起があるんです。

ゆがめた焼き物

「こんなの作って、
ひいじいさんに叱られるよ」と言うんですが、
素焼きの壷を作るのに、
轆轤で粘土を端正な形にひいた後、
手で押してグニュッと変形させている、
その場面をテレビで見ました。
世界ふれあい街歩き」という番組で、
フィリピンの町、ビガンを取材した時の、
ワンシーンです。

その焼きもの職人は、
そんなふうに形を崩し、ゆがめた製品が、
「よく売れる」という理由で、
そうしてるんだそうです。

それで、そのテレビ画面を撮影し、
ゆがめる前と後の写真を添付します。

f:id:jky:20190518121702j:plain

f:id:jky:20190518122206j:plain

f:id:jky:20190518122237j:plain

この続きは次回、書きたいです。

変色やシミを楽しむ

粉引という焼き物の話を、
数日ぶりに再開します。

粉引の器っていうのは、
酒器であれ、碗であれ、
鉢であれ、皿であれ、
水分が浸入して変色したり、
変色した部分がシミになり、
また、そのシミが消えなくなるとか、
そういうことが普通にあるんですね。

その点、磁器は、
水がしみこむってことがありませんから、
変色したり、シミができるなんてことは、
「無い」わけなんですけど、でも、
「茶渋がつく」ってことはありますね。

それで、ある方の文章を紹介します。
_________________________________

キッチン用のハイターで、
ティーセットを漂白してみたら、
紅茶の茶渋が
びっくりするくらいすっきり落ちた。
真っ白のボディにプラチナ箔がとても美しい、
買って以来お気に入りの
「DEAN & DELUCA」のカップティーポット。
こんなに汚れるなら、
あんまりなんでもないときに
ただの紅茶飲むために使うの
やめたほうがいいかな
・・・くらいに思ってた。
食器の漂白は300円で買える
泡のスプレーをシュッシュッとかけて
5分置くだけで簡単にできた。
買ったばかりのように真っ白に復活した
きれいなカップたちを眺めていると、
もうめっちゃ嬉しくて(笑)。
よかった、これで心置きなく
お気に入りのティーセットをがんがん使って
おうちでティータイムを楽しめる、と思うと、
嬉しくてしかたなかった。
_________________________________

上記の文章、
「それは良かったですね」ってことで、
また、その気持ち、わかります。

ところがところが、
粉引の器にできた変色やシミを、
「景色」として楽しむ人がいるってことで、
まあ、世の中は、
ほんとにさまざまですね。

しぐれまんじゅう

母の日は過ぎてしまいましたが、
カーネーションを表現した、
しぐれまんじゅうがありまして、
それをいただいて食べた話です。

あの、いただいたと言っても、
母の日プレゼントなんかじゃなく、
母の日にちなんで、
菓子店がつくった黄味時雨を、
他の人といっしょに、
一つ、もらって食べたってことで、
カーネーションの花の形が、
黄味時雨独特のひび割れによって、
巧みに表現されてましたから、
感心してしまいました。
あの、ほんとに、
カーネーションの花を、
そのまま見てる感じでした。

ところで、「ひび割れ」って、
ある意味、
「欠点」ではないでしょうか?
・ ・ ・ というより、
ひび割れするってことは、
大きな欠点だというのが、
普通の場合だと思います。

でも、その菓子では、
本来「欠点」であるところを、
うまく利用してるってとこが、
全く見事なんですけど、
同じようなことが、
焼き物の粉引の欠点を、
「見どころ」にしちゃったという、
「見方の転換」にあると思いまして、
その話はまた次回に。