人間関係の喜び

幸せの基盤は喜ばしい人間関係にあることを

サイコパスの不幸

再放送中のドラマ「おしん」の128話で、
ナレーションがこう言います。
おしんは、
 あれほどのショックにも耐えて
 育ち始めている自分の体の中の
 小さな命を思っていた。
 生まれてくる子どもは田倉家にとって、
 また、迷惑になるだけで、
 決して祝福されはしない。(中略)
 おしんは生まれてくる子が
 ただ、哀れでならなかった。」

おしんが宿している胎児に限らず、
世の中には、
「邪魔者扱いにされる胎児」って、
いるんですよね。

さて、おしんの子である雄のことは、
祖母の清がめんどうを見てるんですが、
世間には、孫を育てている祖母って、
数多くいるのかもしれません。

ところで、孫を育てる祖母の中には、
孫の母親がいなくなったという理由で、
孫を世話してる人もいますけど、
母親から孫を奪っちゃう祖母もいて、
母がいるのに祖母に育てられた子が、
祖母を殺してしまったという事件が、
昔、ありましたけど、広い世の中には、
孫を育てる理由がおぞましい事例って、
あったりするんですよね。

その、何と言いますか、祖母が、
自分の深刻な心の問題を何とかする為、
無意識ですが、孫を利用するというか、
孫を餌食にするというか、
まあ、吸血鬼みたいなものでして、
孫の生命力を吸い取って生きるという、
サイコパス祖母ってのがいますからね、
そういう祖母と関わる運命の孫って、
たとえようもなく不幸だと思いますが、
人生、いろんな人がいて、
いろんなことがあり ・ ・ ・ ですね、
ほんとに。

そしてもちろん、母に育てられず、
サイコパス祖母に育てられる孫は、
ものすごく不幸だと思いますけど、
孫を喰い物にしちゃうサイコパス祖母、
その不幸も、とてつもないと思います。

「祖母」なんですから老年ですよね。
老年に達しても、
自分の人生に不満や怒りを抱えたまま、
はけ口を求めて、「最も弱い存在」、
自分の子より、もっと弱者である孫を、
虐待の標的にするような祖母って、
「救われ難く」魔性に落ちてるなあと、
私は思います。

あの、せめて老境に達するまでには、
人は心優しく、温かいものだって、
そういう体験を得て欲しいですけど、
苦しい人生を生きてきたという理由で、
怒って魔性の人間に堕ちちゃいますと、
人の優しさ、温かさを感じる体験って、
もう、できなくなっちゃうんですよね。