人間関係の喜び

幸せの基盤は喜ばしい人間関係にあることを

自分の思いを生きる幸せ

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自分が「したい」ことができるのは、
すばらしく幸せなことだと思います。

あの、「したいことをする」のが
幸せなことであって、
考え違いしていけないことは、それ
「うまくいくかどうかではない」
ということなんです。

成功することが目的なのではなく、
うまくいくようにしようと工夫し、
努力していく過程そのものが楽しいと、
私は思います。

そして、周囲との良い人間関係の中で、
「思いに向かって励む自分」の姿、
それこそ、喜びではないでしょうか。

ということで、再放送ドラマ「おしん」の、
昨日の放送なんですが、全くその反対の、
不幸な姿を見てしまいました。

登場人物の「希望」なんですが、
陶芸の先生に手紙を出して、
弟子入りをお願いしていたそうで、
でも・・・おしんの気持ちは、希望を、
酒田の米問屋「加賀屋」の後継者として、
立派な商人に育ててやりたいんですよね。

そして、希望の母、加代に対して、また、
希望の祖母に対しても、おしんができる恩返しは、
希望を立派な商人にしてやることだと言うんです。

でも、希望は言います。
「4年間、自分なりにやってきたが、
 商売が嫌いなんだ。
 小さい時、絵描きになりたかったけれど、
 この手で形を確かめられるものに
 だんだん惹かれて、日常の暮らしの中で、
 みんなに愛されるものを作りたかった。
 飾りものではなく、ふだんの生活の中で、
 暮らしを豊かにする、そんなもの。
 それには、焼物しかない。
 その先生の焼き物が好きだ。
 温かくて、素朴で、力強くて、
 僕も、そういう焼物を
 作れるようになりたい。
 いいだろう、母さん。」

そして、ナレーションが言うんです。
「もちろん、希望に
 そんな無謀なことを許すつもりなど、
 毛頭もないおしんであった。」

あの、いくら終戦後の厳しい時代とは言え、
陶芸が「無謀なこと」とは思わない私です。
それに、陶芸の道が、
経済的豊かさを求めるものではないことは、
希望自身が、十分に承知ですよね。

それで私は、希望には、
彼のこれからの生活が苦しくなろうとも、
「したいことをさせてあげる」のが、
育ての親としての態度だと思います。

それにまた、希望の願いに反対するのでは、
おしんと希望との良い人間関係に、
ひびが入ると思います。

でも、世の中、親が子に対して、
子の願う人生を認めない、反対する、
ねじ曲げる、子どもの願いをつぶすなんて、
星の数ほどたくさんあることだと思います。