人間関係の喜び

幸せの基盤は喜ばしい人間関係にあることを

認められたいという不幸

前回の続きを書きます。
竜三の父は、竜三のことを、
おおよそ、次のように言います。

(1)竜三は一番、母親に縁が薄い。
(2)母親の愛情に飢えていた。
(3)誰よりも、
   母親に認めてもらいたいという
   気持ちが強い。

じゃあ、おしんはどうしたらいいのか。
竜三の父の考えは次のようです。
(1)(竜三の)仕事が成功できれば、
   (母は)おしんを許すだろう。
(2)そうなれば、竜三のためにも、
   おしんのためにも、
   (竜三の母)お清のためにも、
   いいことじゃないか。
   竜三を助けてやってください。

さて、私の感想ですけど、
竜三の父親の考えは、結果的に、
竜三を幸福にしないし、
おしんも幸福にしないし、
竜三の母も幸福にしないと思いますが、
その理由は、後日、書きたいです。

それで、今日書きたいのは、
「認められたい」気持ちのことでして、
「自分を認めない」人に対してこそ、
「認められたい」気持ちが強まるのが、
世の中でよく見られるパターンだと、
私は思うんですけどね、そこに、
大問題が潜んでいると思います。

あの、竜三が仕事に成功し、
おしんが竜三の仕事を助けたとしたら、
竜三の母は、竜三を愛し、
おしんを愛するようになるか?
 ・ ・ ・ と言いましたら、
「それはありえない」というのが、
私の考えです。

そして、いくら竜三が大成功しても、
その成功を支えたおしんに対しては、
「嫁」という立場を、
いやいやながら、一応認めるだけで、
おしんに対する好意や愛情は、
決して持てないだろうと想像します。

そのことに関しては、
いっぱい説明が必要ですから、
今日は書ききれません。
また後日に  ・ ・ ・