女性を求める話
「さまよえるオランダ人」と「タンホイザー」について、
ちょっと書いてきましたけど、
主人公は「女性を求めている」ってことが、
共通しているかと思います。
それで、同じワーグナーの作品ですが、
ニーベルングの指環の中の「ラインの黄金」から、
アルベリヒの歌を、部分的にちょっと抜き出してみます。
「灼熱の炎が、体のすみずみまで、
熱く燃え盛ってくる!
怒りと恋が、激しく強く、
俺の心を掻き立てる!
どんなにお前たちに笑われても、嘘をつかれても、
俺はお前たちが欲しくて仕方がない。
俺のものになるんだ!
誰か一人でも!」
歌の中で「お前たち」と言ってるのは、
三人のラインの娘たちのことなんですね。
・・・でも、ですね、
男が女性を求めてるってことだけでは、
見方が偏ってるわけでして、
次回は、女性が男を求めているってこと、
書いてみたいと思います。
心からの願望とか欲求って、
とても重要なものとして考えなければ
・・・と思う私です。