「守ってもらえる」安心の世界
9月15日、16日に続いて、
さまよえるオランダ人の話ですけど、
劇中でゼンタは歌います。
「Wonach mit Sehnsucht es dich treibt
- das Heil.」
(あなたが切望しているもの ー 救い。)
それで私は、オランダ人船長の渇望って、
一人の女性によって心が癒され、
平安と幸福がもたらされることだったかも?
・・・って想像するんです。
そして、
「女性によって」というところに
興味があるんですけど、関連して、
生母と赤ちゃんの関係なんですが、
ママはおっぱいをあげて、抱っこします。
・・・それって、赤ちゃんからすれば、
「必要なもの」が無償で与えられるし、
無条件で安心、安全が保障され、
自分が「守ってもらえる」という実感が、
言葉なんかじゃなく、
「体感を通して」得られるんですから、
まるで極楽世界、
天国にいるような心地よさだと思いますね。
そして、人には、
そうした体験が絶対必要だと思うんでして、
そういう安心、安全が「得られない」という、
惨酷な境遇で生まれ育つとすれば、
オランダ人船長のように、
「一生の間、救いを求めてさ迷う」
みたいなことになっちゃうかなあ?
・・・って想像するんですけど、
続きはまた次回に。