人間関係の喜び

幸せの基盤は喜ばしい人間関係にあることを

適応せざるをえない不幸

f:id:jky:20191210074641j:plain

前回の続きを書きますけど、
再放送ドラマ「おしん」に登場する、
脱走兵の「俊作あんちゃん」というのは、
捜索され、見つかり、殺されてしまいます。

・ ・ ・ つまり、終戦までの日本では、
軍隊から逃れることなど、もう絶対、
「できない」わけでして、一般の人でも、
逃れられない人間関係というものは、
誰にでもあるもので、例えば親子関係の場合、
戸籍は変えられませんから、社会的には、
親子関係って、解消できないんですね。

じゃあ、実質的な親子関係の解消だったら、
できるかと言えば、現実的に、実態として、
絶縁して完全に離れることなら、可能ですね。

さて、昨日見たニュースに、
こんなのがありましたから、紹介します。
____________________

性的暴行やDVに及んだ父親を刺殺
ロシア人姉妹を殺人罪で起訴へ
(12月8日配信   AFP=時事)

ロシアの捜査当局は、
長年にわたって虐待を受けた末に
父親を殺害した3姉妹の長女と次女について、
殺人罪で起訴するよう勧告した。
長女のクリスティーナ容疑者と
次女のアンゲリーナ容疑者、
三女のマリア容疑者は長年にわたり、
父親のミハイルさんから殴打されたり、
性的暴行を受けたりした。
2018年にミハイルさんを刺殺した当時、
3姉妹はそれぞれ、19歳、18歳、
17歳だった。
ロシアにおけるドメスティックバイオレンス
の悲惨な状況を浮き彫りにした今回の事件は、
激しい抗議デモを招き、
3姉妹に必要なのは投獄することではなく、
精神的な援助を受けさせることだとの
声が上がった。
ロシアにはDVを取り締まる
特定の法律が存在せず、
虐待に対して目をつぶっているとして、
活動家らは長い間、当局を非難してきた。
ロシアの重大犯罪を捜査する捜査委員会は、
この殺人事件に対する捜査を完了し、
長女と次女の二人について、
計画的殺人の罪で起訴するよう
勧告すると発表した。
同委員会は
「酌量すべき情状」についても指摘したが、
長女と次女の精神状態に異常はなく、
犯行当時に自身の行動を認識していたと
結論付けた。有罪となった場合、
最大で禁錮20年の実刑判決が
言い渡される可能性がある。
その一方、三女のマリア容疑者については、
精神科による治療の開始を
義務づけるべきと勧告した。
弁護人や活動家らは、姉妹が
自分たちの身を守ることを余儀なくされた
と主張し、虐待の被害者に対する法的保護が
不十分であると指摘。
____________________

以上のニュースで、私の感想ですが、
3姉妹は「父親から逃げること」が、
できなかったのだろうと思いました。
あの、就職して家を出るとか、とにかく、
父親から「離れる」ことができたならば、
殺人事件には至らなかった気がします。

さて、その父親は、
3人の娘が「必要だった」と思います。
そして、娘たちが、
一般社会で生きていく能力を、父親は、
「わざと」育まなかったと想像します。

そして、その理由ですけど、娘たちが
「逃げられないようにする」ためです。
(父親の奴隷として留めておくため。)

それで、娘たちは、「地獄の環境に」
適応して生きるほかになかったのだと、
私は推測するんですね。

そして、その地獄から逃れる為には、
地獄の製造者である父親を
「殺すしかなかった」んだと思います。

そしてまた、私は、
世の中の「親殺し事件」の中には、
子どもが親から
「逃れられない」情況に置かれていて、
地獄の環境から脱出する為には、
親を殺すしかなかったという事例が、
多くあるんじゃないかと想像しています。

そして、そういう悲惨な子が
「親を殺した」なら、それでやっと、
地獄から解放されるのかと言えば、
今度は殺人犯として、
罰を受けることになるんですよね。

さて、私は、「特攻して死ね」と言われ、
特攻の機会が得られずに生き残ったら、
「死ななかった」ことを責められた、
「特攻崩れ」の話を思い出します。
世の中には、そういう残酷な面が、
実際、あるんですよね。

なお、今日の添付写真は、
山茶花と紫陽花で、
季節的には今、山茶花なんですけど、
全く季節はずれの紫陽花が咲いていて、
環境的に恵まれない季節に咲いた、
紫陽花の花ってことでして、
環境に恵まれたら生き生きするんですが、
悪い環境に咲く花もあることで、そして、
悪い環境や境遇に生まれる人というのも、
多いことですね。