人とのつながり

筝を弾く方から、
八ツ橋煎餅の話を聞きました。

八ツ橋煎餅の形が箏に似ていて、
箏と言ったら八橋検校なので、
それで、煎餅の名前を、
「八ツ橋」とした・・・っていうんですね。

八ツ橋煎餅は私好みの菓子じゃないんで、
今まで、気にもとめなかったんですけど、
名前の由来を知りましたら、
なんか、愛着がわいてしまいました。
・・・といっても、
食べたい菓子になったわけじゃありませんけど。

さて、八橋といえば伊勢物語が連想されますが、
「八橋」から八橋検校を思うっていうの、
いやあ、いいですねえ、そういう世界・・・

そしてまた、菓子にそんな名前をつけて、
食べる人に楽しんでもらおうとする気持ち、
ああ、日本に生まれて、住んで、
そういう日本のいいところが味わえるの、
うれしいです、私は。

また、菓子を作った人の、
菓子への愛着が感じられるんですね、
そういう名づけをするってことに・・・

ただ「食べておいしい」ってだけじゃなく、
作る人の愛情とか思いを、
食べる人が感じられるっていうの、それは、
おいしさ以上の、
心の喜びがあると思う私です。
・・・というか、
「味」は食べた時しか味わえませんけど、
菓子の名前から受けた感動って、
印象に残ったりするものなんですよね。

菓子を作る人、食べる人、それが、
全く知らない他人同士であっても、
作る人の思いを食べる人が受けとめられる、
そういう「人とのつながり」が感じられるって、
ああ、幸せなことだなあと思ったことでした。